♥避妊

セックスをする上で、避妊と性感染症の知識を身につけることは最低限のマナー!「自分には関係ないこと」「今回だけは大丈夫」なんて思っていない?

望まない妊娠や性感染症で困るのはあなた自身やあなたのパートナー。

パートナーと避妊についてもきちんと話合うことで、二人の愛もより深まるはずです!

 

♥外出しをすれば、妊娠しない?

射精の直前に膣外射精をする「外出し」は確実な避妊法ではありません!!

しかも、コンドームでも避妊に失敗してしまうことがあります。

各種避妊法とその失敗率を見てみましょう。

 

避妊法とその年間失敗率

(1年間同じ避妊法を続けた場合、妊娠してしまう確率)

 

・避妊なし:85%

・膣外射精(外出し):4%~18%

・男性用コンドーム:2~15%

・オギノ式(排卵時期の近い安全日のみ性行為しない):1~25%

・殺精子剤:18~29%

・ペッサリー(女性の膣内に挿入して使う避妊具):6~26%

・低用量ピル(女性ホルモンを含む薬):0.3~8%(*)

・IUD, IUS(子宮内に挿入する避妊リング※出産経験のある人向け)

 0.1~0.8%

 

・・・最低値は理想的な使用、最高値は一般的な使用時の失敗率を表しています。

※理想的な使用 :選んだ避妊法を正しく使用しているにもかかわらず妊娠してしまった場合
※一般的な使用 :選んだ避妊法を使用しているにもかかわらず妊娠してしまった場合

(*)一般的な使用は飲み忘れも含む。「産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2011」では0~0.59%

(パール指数より) 

 

参考資料:

Trussell J. Contraceptive efficacy. In Hatcher RA, Trussell J, Stewart F, Nelson A, Cates W, Guest F, Kowal D. Contraceptive Technology: Eighteenth Revised Edition. New York Ardent Media, 2004.

 

<なぜ外出しでも妊娠するの?>
射精前に男性器からにじみ出る分泌液(カウパー腺液)にも精子が含まれているためです。

膣外射精は確実な避妊法にはならないと考えてよいでしょう。

 

そしてたとえコンドームをつけていても、避妊に失敗してしまう可能性は一年間に理想的な使用でも2%, 一般的な使用で15%もあります。

実際に中絶をした女性へのアンケート調査では、その約半数がコンドームを使用していたというデータもあります。

日本では避妊法としてコンドームが最も一般的ですが、海外では避妊のためというより、性感染症予防のツールとしての認識が一般的だそうです。 

 

コンドームは失敗しないように十分注意して使用しましょう。

>>正しいコンドームのつけ方動画はこちらから

 

 

<おすすめの避妊法は?>

一番確実なのはセックスをしないこと。一番お金もかかりません。愛情表現は性器接触のある性行為だけではなく、抱きしめあったり、気持ちを伝え合うことでもできます。逆にお互いの将来のために、性行為をしないことが相手に対する思いやりや愛情表現になることもあります。よく考えてセックスする・しないを決めましょう。

 

確実な避妊をするなら低用量ピルがおすすめです。

ただし、低用量ピルには、性感染症の予防の効果はないので、

ピルとコンドームを併用するようにしましょう。

 

低用量ピルは1日1錠飲む婦人科・産婦人科などで処方してもらえる薬です。確実な避妊効果はもちろん、月経周期を整えたり、月経痛の緩和にも効果があり、学生さんや働く女性の強い味方です!

低用量ピルは後ほどの章で改めて紹介します。

 

○もし失敗してしまった時は?

もし失敗してしまった場合は、婦人科・産婦人科で72時間以内に緊急避妊ピルを服用し、避妊をする方法もあります。

家族計画協会の思春期・FPホットラインでお近くの医療機関の問い合わせも可能です。

 

 

♥安全日っていつ?

避妊をしなくても妊娠しにくい「安全日」とはいつなのでしょうか?

その前に、「危険日」=妊娠可能性が高い日はいつかを知りましょう。


次の月経の起こるおよそ14日前に「排卵」が起こり、この日が「排卵日」と呼ばれ、この前後が妊娠可能性が高い日です。(逆を言えば、排卵日のおよそ14日後に月経が来ます。)

 

排卵した卵子と精子が子宮の中で出会えば受精し、受精卵が着床すれば、妊娠が進んでいきます。

 

排卵した卵子と精子が出会わなければ、受精は起こりません。

しかし、精子の寿命は3日から長いもので1週間あり、卵子の寿命は24時間あると言われています。

なので、排卵日当日でなくても精子が生きていれば、受精してしまうこともあるのです!

 

そして女性の排卵日は、生活習慣やストレス、体調やホルモンバランスなど、ちょっとしたことでずれます。基礎体温を測って排卵時期を予測する方法もありますが、それはあくまで「赤ちゃんがほしい人が妊娠しやすい時期を把握する」ための方法。

生理中のセックスでも妊娠することはあります。

 

そのため、避妊しなくても妊娠しない「安全日」は存在しないのです

 

女性が生理不順でもそうでなくても、妊娠したら困るのであれば、避妊は「毎回」「確実に」行いましょう

 

 

♥こんなコトバに要注意!

パートナーからの、こんなコトバに困ったことはありませんか?

 

「コンドームをつけない方が気持ちいいよ」

「今まで妊娠した(させた)ことがないから、大丈夫!」

「愛しているなら生でして!」

「今日は安全日だから大丈夫!」

 

そんなコトバには「コンドームしないならセックスしない!」という基本スタンスが大事!

 

●パートナーに絶対コンドームをつけてもらえる言葉

<タイミングを作る>

「つける?」

「つけて!」

「なんか忘れてない?」

事前に一緒にコンドームを選んでおくのも◎

 

<つけるのが常識!>

「つけるでしょ!」

「コンドームをつけるのが常識だよ」

「当たり前だよ~!」

 

<自分の不安な気持ち、つけたら安心できる気持ち>

「そのままじゃイヤ・・・」

「不安で楽しめない」

「怖い!」

「今妊娠したり病気になったら困る!」

 「つけた方が安心して楽しめるの!」

 

<相手への愛情表現>

「きちんと避妊してくれる人が好き」

「コンドームをつけることが愛してくれる証拠だよ」

 

<相手を思う気持ち>

「あなたが大切だから、きちんと避妊をしたい」

「妊娠や性感染症で、あなたを困らせたくない」

「二人のこれからためにきちんと避妊しよう」

 

などなど、相手を思いやりながらも自分の気持ちを伝えることが大切です。

「あなたのはタネは強そう・・・」と男性の自尊心をそそるアプローチもいいかもしれませんね。

 

これだけ言っても聞いてくれない彼は、あなたのことを本当に大切にしてくれる相手なのでしょうか?そんな人と一緒にいることがあなたの幸せなのでしょうか?

彼もコンドームに対して恐怖心や違和感があるのであれば、きちんと話合って性行為自体を見直した方がいいのかもしれませんね。

子作りを目的としていなければ、性器同士の接触のなくても、妊娠・性感染症のリスクなくお互いを満たしあえる触れ合いの仕方があるはずです。

 

また、コンドームの用意を男性に任せず、女性が持つことや、女性がコンドームを自分で男性につけられることは恥ずかしいことではありません! むしろ、自分の人生のためにきちんと女性もコンドームをつけられることは大事なことです。

気持ちを伝えづらくなるのであれば、行為前の飲酒も控えた方がいいでしょう。      

一瞬の油断が、一生の後悔にならないように避妊についてパートナーとしっかり話し合いましょう。

 

♥中絶をした人も避妊したつもりだった?

妊娠を望まない人でも、避妊せずに性行為をすれば妊娠するのは自明のこと。しかし、予期しない妊娠をした女性の95%が「避妊したつもりだった」と答えているデータもあります。

リプロヘルス情報センターによると、やむを得ず中絶した女性の避妊法は、

 

中絶を選択した女性の避妊法

・コンドーム(既婚52.7% 未婚40.8%)

・膣外射精(既婚19.2% 未婚32.4%)

・オギノ式(既婚23.2% 未婚16.9%)

・ピル(既婚0.2% 未婚0%)

 

と、多くの人がコンドームの使用に失敗したり、避妊法として不確実な膣外射精やオギノ式(排卵日周辺を避けてセックスする)を避妊法として使っています。

 

コンドームの失敗の原因として、つけるタイミングが遅かったり、挿入中、挿入後に破れたり精液が漏れてしまい、失敗に至るケースが多いそうです。

かと言って、コンドームは必要ないわけではありません! 性感染症予防のためにはコンドームを正しく使うことが大事。

 

避妊で最も確実なのは低用量ピル

女性が低用量ピルで男性がコンドームで避妊と性感染症予防の両方をすることが最もセーフティーです。

 

⇒低用量ピルの解説はこちらから。

 

♥失敗しない!コンドームのつけ方は!?

きちんと使えば避妊の失敗率2%で性感染症も予防できるコンドーム。失敗しないつけ方・保管方法を知っておきましょう!

 

●失敗しないコンドームのつけ方のポイント

・挿入前につける

・封は最後まで切り取って!

・爪でコンドームを傷つけないように注意!

・表裏を確認してからつける

 ※間違えたら新しいものに変えてやり直し!

・先端の空気を抜いて装着!

・根元まで巻き下ろしたら、一度皮と一緒に引き上げて巻きおろすことを繰り返し、皮と一体化!

・射精後は指で根元を押さえながらすぐに取り外す!

・最後はティッシュに包んで捨てるのがエチケット★

⇒動画で見る、コンドームの正しいつけ方の詳細はこちらから


●保管方法の注意

・使用期限があります!

(パッケージに記載があるので確認)

・直射日光のあたる場所 、高温多湿の場所、防虫剤などの揮発性物質のある場所に保管しない

・おうちの中では箱に入れたまま防虫剤のない引き出しの中へ

・個包装を持ち歩く時は、傷つけてしまう可能性が高い財布や化粧ポーチには入れずに、ハードケースに入れて(アルミの名刺ケースなどが便利)