♥月経関連の病気

現代女性は昔の女性に比べ、月経関連の悩みが増えたと言われています。

以前は一生に50回程度だった排卵・月経が今はなんと450~500回程にまで増え、その分フル稼働している卵巣や子宮に負担をかけていることが背景にあります。

また、女性の社会進出が進み、ストレスや不規則な生活でホルモンバランスが乱れやすくなっています。

 

そんな月経関連の病気とその対策をみてみましょう。

 

♥月経不順

からだのSOSのバロメーター

 

●症状:

・生理周期が24日以下、もしくは、39日以上

・生理が3日程度で終わる、もしくは10日以上続く

 

●原因:

・やせすぎ:脳が卵巣に命令を出さない

・ストレス、冷え、体重減少:卵巣が疲れて働かない

・ハードな運動のしすぎ:他のホルモンの影響対策

 

●治療法:

・60日以上間があく:病院へ!ホルモンを補う治療を行う

・40日くらいで何とか来る:体を冷やさない、ストレスをためない、規則正しい生活

・漢方薬で改善することも

 

♥月経困難症

起き上がれないほど痛みが強くなったら病院へ!

 

●症状:

・月経時に下腹部の強い痛みを感じ、場合によっては起き上がれない程ひどくなる


●原因:

①月経時、血液を外に出そうと子宮がギュウッと収縮するプロスタグランジンという子宮収縮させるホルモンがたくさん分泌されている

②子宮筋腫

③子宮内膜症

④子宮の周りの血流が悪くなっている

 

●対策・治療法:

日常生活に支障が出る、月経の時に毎回寝込むとなった時は病院へ。

①ロキソニン、ボルタレン、ポンタールなどの鎮痛薬

※症状がまだ出てなくても早めに飲むことがポイント

②低用量ピル

プロスタグランジンは黄体ホルモンから作られますが、低用量ピルを飲むことで、その過剰分泌を防ぐことができる

③血行をよくする(温める、湯船につかる、ストレッチ)

×ストレス、冷え、カフェイン、甘いもの

 

♥子宮内膜症

月経のある10人に1人の女性が悩む病気

 

●症状:

強い月経痛の他、月経時以外も下腹部に痛みを感じる

閉経まで完治せず、再発を繰り返す

卵巣に病床ができると「卵巣チョコレート嚢腫」と言い、卵巣がん・不妊の原因になることもある

 

●原因:

子宮内膜が卵巣や腹膜にできる→出血した血液がたまり、炎症を起こす


●対策・治療法:

強い月経痛の他、月経時以外も下腹部に痛みを感じる時は病院へ。

低用量ピルで症状を軽減できる

 

※早期発見、早期治療が大切です

 

♥子宮筋腫

30歳以上の女性の約3人に1人に見られる

見つかっても冷静に、慎重に

 

●症状:

子宮の筋層にできる良性のコブ

子宮の部屋の中にできると月経量が増え、不妊や流産の原因になることも

良性だが大きさによっては注意が必要

 

●原因:

まだ詳しくはわかっていない

 

●対策・治療法:

超音波検査で見つけることができる

筋腫の場所や大きさ、その時の妊娠希望の有無により異なる

深刻な場合は、ホルモン剤で月経をとめたり、低用量ピルで月経を軽くしたり、場合によっては切除手術を行う

 

♥月経前症候群(PMS)

女性の9割が経験する月経前の不調

 

●症状:
排卵後から月経直前の時期にかけて、さまざまな体調不良や精神的な症状が出、月経が来たとたんにそれらの症状がすっかり消えてしまう
排卵後から2週間近く具合が悪い人もいれば、月経直前の1日だけ寝込んでしまうほど症状がひどい人も

 

[主な症状]

・身体的な症状(手足が冷える、肩こり、腰痛など)

・精神的な症状(イライラする、攻撃的になる、気分の落ち込みなど)

・社会的な症状(いつもの通りの仕事ができない、女性であることがいやになるなど)

 

●原因:

女性ホルモンの変化

ストレス、生活習慣の乱れ、冷えなどで症状が出やすくなることも

 

●対策・治療法:

PMSを自己管理するには、まず自身が認識すること、また、健康な女性なら誰にでも起こりうるものだとポジティブにとらえることが必要

 

[生活習慣]

・月経周期を記録し、よく出る症状と共にまずは自分が把握

⇒家族やパートナーに「この時期は~になりやすいから、もしそうなったら~してね」と対処法と共に症状が出る前に伝えておく

・学校や会社ではできるだけ早めに家に帰るなど無理をしない

・ウォーキングや自転車などの有酸素運動をする

・リラックスできる入浴やストレッチ、アロマなどを活用する

・好きな映画や音楽を聴いたりしてゆっくり過ごす

 

[食生活]

・食塩、糖分、カフェイン、アルコールなどはできるだけ控える

・カルシウム、マグネシウム、ビタミンB6などを含む食べ物やサプリメントを意識的にとる(緑黄色野菜、海藻類、植物油脂、種実類、玄米、小魚、ナッツ類など)