♥性感染症

性感染症とはセックスで感染する病気のことで、実はその大半は無症状。そして若い人ほど感染しやすい病気もあります。そして病気によっては将来の不妊につながってしまうことも。最近再び増加が始まっている性感染症についてとその対策を知りましょう!


♥性感染症にかかる人=遊び人ではない!

「性病にかかる人」とは、どんなイメージでしょうか?

遊び人、だらしない、だれかれかまわずやる・・・

そんな人ももちろん性感染症にかかりやすいのですが、多くの場合「性交渉をしている普通の人」も性感染症にかかっています。

そして、彼氏・彼女といった特定のパートナーから感染しているのです。

理由は、「一度でもコンドームをつけずにセックスすれば感染することがあるから」、「無自覚な性感染症もあるから」です。

若者の10人に1人が実は性感染症にかかっている、というデータもあるそうです。

 

マスクをしないまま人ごみを歩けば風邪をひくのと同じように、コンドームをしないままセックスをすれば性感染症に感染します。

 

中には、一生に関わる病気があったり、放っておくと、入院が必要なほど症状の重度化や不妊、赤ちゃんの病気の原因にもなる性感染症。

 

●きちんと知識を身に付けて、予防すること

●自覚症状がなくても、検査を定期的にすること

●もし性感染症が分かれば、パートナーと一緒に治療すること

●オーラルセックスでもコンドームやラップを使うか、オーラルセックス自体を避けること


 が大事です。

 

♥性感染症ってヤバい!

「周りの子も性病かかったって言ってるし、そんなもの?」と思ってるあなた!

一度かかると性感染症ってヤバいんです。

 

①自分でも気付かずパートナー間でうつしあう!

クラミジアや淋菌、HIV、HPV(子宮頸がん)など、症状が進行するまで自覚症状がないこともあります。

 

②自然治癒しない!それどころか・・・

多くの性感染症は放っておいても自然治癒しません。

しかも薬局で販売している薬で治ることも少なく、医療機関の診察と処方薬による治療が必要な場合が多くあります。

更に、症状に気付かず放っておくと、入院が必要なほど症状の重度化や不妊、赤ちゃんの病気の原因にもなる性感染症もあります。

 

③一度きりの相手のはずが、病気とは長いお付き合いに!?

たった一度きりの性行為であっても、性器がかゆい・痛い、いぼ・発疹などの不快な症状がともなう性感染症がうつることもあります。

エイズ(HIV)など一生に関わる病気があったり、何度も再発する病気、長い治療や手術が必要な病気もあります。

ワンナイトラブのつもりが、病気とは長いお付き合いになることもあるんです。

 

とっても性感染症って一度かかるとめんどくさい!!

だから、予防、検査、パートナーとの治療の3つが大切なんです。

 

 

♥主なSTD(性感染症)とその症状は?

性感染症の症状を感じたら、すぐに病院に行き、検査・治療を受けましょう。クラミジア、淋菌、HIV、子宮頸がんなど自覚症状を感じにくいものは、症状がなくても定期的に検査を受けることがおすすめです。

 

●クラミジア:

日本で感染者がいちばん多い性感染症。感染しても、女性の約4人に3人は自覚症状がない

女性は子宮入口に炎症を起こし、性交痛などあるが、不妊症の原因にもなる

男性も約半数が無症状だが排尿時の痛みや尿道から膿が出ることもある

※10-20代の若い世代に流行中

 

●淋病:

女性は膿状で臭いのあるおりものがあるが無症状も多い、不妊症の原因にもなる

男性は、排尿時に強烈な痛みがあり、ペニスから黄色い膿が出る

陰囊に炎症を起こして腫れや痛みが出ることも

※10-20代の若い世代に流行中

 

●性器ヘルペス:性器に痛みを伴う水泡や発疹ができる

 

●カンジダ膣炎:

カッテージチーズ状のおりもの、かゆみがある

性経験のない女性が発症することも

 

●尖型コンジローマ:

性器にイボができる

 

●HPV:

性交時の出血などがあるが無症状も多い、子宮頸がんの原因になる

 

●HIV/エイズ:

HIVウィルスに感染しても、5~10年無症状のことも。体の免疫機能を徐々に破壊するエイズを発症する

 

●B型肝炎

B型肝炎ウイルス(HBV)が血液・体液を介して感染して起きる肝臓の病気です。一過性に発症する急性肝炎とHBVの持続感染者に起きる慢性肝炎の2つに大きく分けられます。

 

※「性感染症の名前」(たとえば「クラミジア」「淋病」)などで画像検索すると、その性感染症の性器の画像が出てきます。見た目で病気かどうかの参照にしたい場合は見てみるといいでしょう。

 

♥性感染症、どうすれば予防できる?

①コンドームを【毎回】【最初から最後まで】使う

※口を使った性交渉で感染することもあるので、感染を防ぎたいのであれば、オーラルセックスでもコンドームを使うことが大事

※ただし、コンドームでは感染を防ぎきれない病気もある(性器ヘルペス、HPVなど)

 

②感染が疑わしい相手とは性交渉しない

 

③性交渉前にシャワーを浴びて、お互いのカラダを清潔にする

 

④HPVとB型肝炎にはワクチンがある

 子宮頸がんや尖型コンジローマ(イボ)、B型肝炎は、感染を可能性を下げ、予防するワクチンという選択肢もあります

※ワクチンの費用やリスクも考えて選択しましょう

♥性感染症の検査ってどうしたらいい?

①自覚症状があれば、医療機関にて保険診療

・女性:婦人科・産婦人科、泌尿器科、皮膚科など

・男性:泌尿器科、皮膚科など

 

②自覚症状がない時の検査は医療機関での自費診療

いろんな性感染症を調べられるプランを用意している病院も

料金は医療機関によって異なるので、事前に確認しておくことがおすすめ

※HIV検査など性感染症によっては保健所での無料検査をしているところもあります

 

●HIV検査相談マップ:

http://www.hivkensa.com/

 

③性感染症自己検査キット

ネットなどで販売している検査キットもあるが、疑陽性が出ることも多い

感染が分かった場合は結局医療機関で治療することとなるので、症状があれば病院を診察することがおすすめ

 

♥パートナーにコンドームを嫌がられたら?

パートナーからの、こんなコトバに困ったことはありませんか?

 

「コンドームをつけない方が気持ちいいよ」

「今まで妊娠した(させた)ことがないから、大丈夫!」

「愛しているなら生でして!」

「今日は安全日だから大丈夫!」

 

そんなコトバには「コンドームしないならセックスしない!」という基本スタンスが大事!

 

●パートナーに絶対コンドームをつけてもらえる言葉

<タイミングを作る>

「つける?」

「つけて!」

「なんか忘れてない?」

事前に一緒にコンドームを選んでおくのも◎

 

<つけるのが常識!>

「つけるでしょ!」

「コンドームをつけるのが常識だよ」

「当たり前だよ~!」

 

<自分の不安な気持ち、つけたら安心できる気持ち>

「そのままじゃイヤ・・・」

「不安で楽しめない」

「怖い!」

「今妊娠したり病気になったら困る!」

 「つけた方が安心して楽しめるの!」

 

<相手への愛情表現>

「きちんと避妊してくれる人が好き」

「コンドームをつけることが愛してくれる証拠だよ」

 

<相手を思う気持ち>

「あなたが大切だから、きちんと避妊をしたい」

「妊娠や性感染症で、あなたを困らせたくない」

「二人のこれからためにきちんと避妊しよう」

 

などなど、相手を思いやりながらも自分の気持ちを伝えることが大切です。

「あなたのはタネは強そう・・・」と男性の自尊心をそそるアプローチもいいかもしれませんね。

 

これだけ言っても聞いてくれない彼は、あなたのことを本当に大切にしてくれる相手なのでしょうか?そんな人と一緒にいることがあなたの幸せなのでしょうか?

彼もコンドームに対して恐怖心や違和感があるのであれば、きちんと話合って性行為自体を見直した方がいいのかもしれませんね。

子作りを目的としていなければ、性器同士の接触のなくても、妊娠・性感染症のリスクなくお互いを満たしあえる触れ合いの仕方があるはずです。

 

また、コンドームの用意を男性に任せず、女性が持つことや、女性がコンドームを自分で男性につけられることは恥ずかしいことではありません! むしろ、自分の人生のためにきちんと女性もコンドームをつけられることは大事なことです。

気持ちを伝えづらくなるのであれば、行為前の飲酒も控えた方がいいでしょう。      

一瞬の油断が、一生の後悔にならないように避妊についてパートナーとしっかり話し合いましょう。

 

♥「コンドームが痛い!」という女性には?

もともと膣は出産時赤ちゃんの通り道となる伸縮性に優れた器官です。

痛みの原因が潤い不足であれば、たっぷり前戯に時間をかけたり、ラブコミュニケーション用のローション(ただしポリアクリル酸Naが入っていないもの)を使うことで改善されます。

 

もしくは、そもそも男性を受け入れる心の準備ができていないのかもしれません。女性がリラックスをして受け入れられる気持ちになるまで、無理にしないことが大事です。

性交痛がある場合は、クラミジアなどの性感染症になっている場合も考えられます。また、ゴムアレルギーという人はポリウレタン製の素材のコンドームを使いましょう。

 

それでも改善しないという時は、女性の内性器のもともとの形が原因と考えられる場合もあり、産婦人科や泌尿器科で受診可能です。

 

♥もし性感染症にかかっていたら?

①パートナーも検査してもらう

まず、感染が分かった時点でパートナーにも検査してもらいます。

相手を感染源として疑うのではなく、「あなたのことも心配だから」「自覚症状がない病気もあるから・・・」と相手を思いやりながら自分が感染したことと検査に行ってほしいことを伝えましょう

 

②パートナーと一緒に治療

パートナーが性感染症にかかったままだと、もし自分が治療して治ったとしても、再び感染し、パートナー間でうつしあってしまいます。

そうならないために、パートナーと一緒に治療します。

薬を飲むもの、塗り薬など、病気によって治療法は異なります。

治療中は性交渉はお休みしましょう。

 

※パートナーが性感染症にかかった場合、初診料、検査料(クラミジアトリコマティス・淋菌の抗体検査やウイルスの抗体検査)、診断料、治療薬に健康保険が使え、2000円~3000円くらいです。全額自費では、診断料、検査料、治療代など保険に較べて高額です。1万円以上はかかるでしょう。

 

③パートナーとのラブコミュニケーションを見直す

お互いの将来や、性感染症の不安のない気持ちいいセックスのために、コンドームを毎回使うためにはどうしたらいいか、2人で話し合いましょう。

 

 

♥性感染症になっても薬を飲めば治るから大丈夫?

クラミジアや淋菌のように薬を飲めば治る性感染症もありますが、

・エイズ(HIV)は薬を飲んでも完治しない

・ヘルペスは一度感染して治っても、何度も再発する

・HPVはがんの原因になる

・尖型コンジローマは性器にイボができ、レーザーになどよる切除手術か、クリームを1日おきに塗り、6~10時間後に洗い流すという薬による治療(最大16週まで使用)をしなければならない

 

というような病気もあります。

まずは感染しないようにすることが大切です。

また、薬を処方された際は、症状がおさまったとしてもまだ菌が生き残っていることもあるので、医師の指示通り最後まで飲みましょう。